好きと伝えたくて…


「お願い…。だから、ね?もう自分の事を責めないであげて。…來華ちゃんは充分、苦しんで来たわ。そろそろ自分を許してあげて?」

『…っ、で、も……あた、しは……いつだって…、に、げて…ばっか……ゥゥッ、』

「今は、それで良いのよ。…でも少しずつ前に進んで行ってね?そうじゃないと愁都が報われないわよ?」

『…しゅう、と……』

「泣きたい時は泣きなさい。そして、独りで抱え込まないで?アナタには、たくさんの人が見守ってくれて居るのよ?人は1人では生きて行けないんだから誰かに頼って良いんだからね」

『…は、い』

「ふふふ。久々に夕飯でも食べて行って?」

「え…っ、でも「良いのよ。食べて行ってほしいし、來華ちゃんを泣かせちゃったお詫び」

「…フッ、じゃあ…お言葉に甘えて」

『愁都ママ…。愁都の部屋に行っても良い?』

「良いわよ。掃除はちゃんとしてるけど何も変わらないまま、残してあるから。夕飯、出来たら呼ぶからそれまでゆっくりしてて良いからね」

『…ありがとう』


愁都ママは"頑張ってご馳走作らなきゃ☆"と言ってキッチンに行った。




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