好きと伝えたくて…
『詳しくありがと。後、一つ良い?』
「なーにー?」
『あたしの周りの席の人達は誰?さっきから居ないみたいだけど。あ、もしかしてただ空いてるだけ?』
「隣町なら知ってるかなあ?」
『何…を?』
「えっとね、"蝶極"って言う暴走族」
…蝶極。
知らないハズがない。
來斗…お兄ちゃんと愁都が入ってた族だから。
あたし、馬鹿だ…。
蝶極が居んなら此処に来ても意味ないじやんか。
あたしはお兄ちゃんと愁都が蝶極に入ってるのは知ってた。
でも、地元だと思ってた訳で隣町だったなんて知らない。
もっとちゃんと調べて行動するべきだったかな。