あたし、花火。[短編49P][企画]
おまけ

消えない花火。

 花火大会から数日後、俺は学校で、あの先生とすれ違った。




 百花先輩が付き合っていた、あの先生だ。




 胸元に置かれていた手を思い出し、柄にもなく嫉妬でザワザワする。



「……先生」


 俺が呼び止めると、先生はビクリと肩を震わせた。



「な、何だ……」


 明らかに緊張した面持ちで俺を振り返る。



 先生にも、俺と百花先輩が付き合っているらしいという噂は聞こえているだろう。
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