あたし、花火。[短編49P][企画]
「どんな、気分ですか?」
たかだか生徒の俺の言葉に、教員六年目の先生の目が泳ぐ。
「何が……?」
イライラするな――。
「俺に、ごまかせるとでも? 目撃者の俺に?」
俺のその言葉に、先生は慌てて周りを見渡した。
「な、何が望みだ」
はっ。俺が金でもせびると思っているのか? 面白すぎる。
俺は思わず、フッと笑ってしまった。
「――!!」
瞬間に先生の顔が青くなる。