黒白の彼方
自宅から10分程歩いた距離にあるスーパーに立ち寄って買い物を済ませると20時近くになっていた。
これからご飯食べれば日付が変わる前には眠れそう。
ぼんやり夜空を眺めながら考えてた。
近所の家からはテレビや食器の音、家族が話す声が聞こえてくる。
「市ノ瀬?」
不意に背後から誰かに呼ばれた。
誰?ストーカー?
不意に呼ばれた事に驚いたせいか、さっきまで聞こえてた音や声は聞こえなくて代わりに無機質なスーパーのビニール袋の音だけが聞こえた。