黒白の彼方
色
はじめまして
目の前には白い天井。
あたしが住んでるアパートの天井の色。
「また…ヤな夢…。」
ここ数年何度も見る同じ夢。
視線をさ迷わせる様にチクタクと時を刻み続ける時計を見る。
「うっわ…寝坊した…。」
今は8時30分。
学校には8時45分までには入らなければならないと決まってる。
そして、あたしが住んでるこのアパートから学校まで15~20分。
ゆっくり歩いて間に合う為にはこのままの姿で出たいところ。
だがしかし、着替え等を考えれば見事に計算が合わなくなってくる。完璧に遅刻の領域。
まぁいっか…まだ走れば間に合うし。
遅刻したって別に死なないもん。
あ、青衣(アオイ)が言ってた新しい担任にはどやされそう…。
面倒だな。