黒白の彼方
毎日毎日文化祭の準備に追われているとクラスメイトに「バイト大丈夫?」と尋ねられる。
変化した事として第二に今まで続けていたバイトをことごとく辞めたという事がある。全部ではないけど。
少し前に藤原先生にあたしの生活の現状を話す機会があったんだけど、あまりのバイトの多さにすごく驚いてたっけ。こんな生活を続けたんじゃいつか身体を壊すからと奨学金を利用する事を勧められた。
最初は借金をするイメージが強くて乗り気じゃなかったけれど、無利子のものを利用すれば良いと言われた事といつの間に叔母さんに連絡したのか「必要な手続きは手伝うから、私達の世話にならないというならせめてその位はさせて欲しい」と説得されてそれなら、と決めた訳だ。
手続きには少し時間はかかったけど、おかげで今こうして文化祭の準備に参加する余裕を持てている。