私達の生きた道


ダンダンダンッ


最初、私側のチームにボールが回る。

選手がゴールへ足を進めようとするが、ディフェンスが固くてなかなか進めない。

初戦から強いチームに当たってしまったみたい…


「蒼空っ」

ボールが蒼空に渡る。
蒼空は華麗にディフェンスを避けてゴールへと進む。

流石は、蒼空。

しかし、シュートをしようとする蒼空を邪魔しようとジャンプする敵側の選手。

「っ…立夏!!」

すかさず蒼空はゴール下にいる私にボールをパスする。

私はボールをキャッチしようとした…


しかし、
急に激しい頭痛がした。

「うっ…」

と、同時に視界が歪む。


足元が眩んで、倒れた。


バターンッ


「り、立夏!?」

蒼空が焦って駆け寄ってくる。


「タ…タイム!」

審判が叫んだ。

ああ、
ごめんね蒼空…みんな。


私のせいで試合が…

と思った所で、
私は意識を失った。


< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop