私達の生きた道
映画館につくと、私達は券を買った。
売り場には平日だから、あまり人がいなかった。
上映時間まで、まだ30分くらいある。
「ショップ行こうか」
蒼空のその一言で私達は映画館にあるショップに行った。
売り場同様、ショップにもあまり人がいなかった。
いるとしたら…
1つのカップル。
仲良さげに手を繋いで、
もちろん指と指を絡めたラブ繋ぎで。
楽しそうに商品を見ていた。
「…いいなあ」
思わず、本音が出てしまった。
「ごめんなさいねー。あたしで」
蒼空はプイッと顔を背ける。
「え、やっ。違うちがう!蒼空と映画見れるのすごい楽しみだよ!?」
「分かってるって。冗談だよ」
焦って説明する私に蒼空は笑いながら話した。
そして、蒼空は商品を見始める。