運命恋〜DESTNY love
『…じゃあ、そろそろ行くな。今日は本当にありがとう。卒業、おめでとう。』
行かんといて。
『うん☆サヤも頑張ってね!』
『おう!じゃぁ…』
車を停めてあるところまで歩いて帰っていくサヤ。
その背中を見ることは出来ずに、
静かな夜に鳴り響くサヤの足音だけを聞いて
私はその場に泣き崩れた。
声を殺して、サヤには絶対に聞こえないように。
赤ちゃんがママから離れたみたいに
我慢してた気持ちが溢れて泣きくずれた。
出会えて良かった。
先生で良かった。
生徒で良かった。
サヤに恋をして本当に良かった。