好きとは言えなくて…
なんだろう?


そう思いながらも声がした方を振り向くとそこには見知らぬ男の子が立っていた。


「由衣。その人、知り合い?」


菜美は私に聞こえるくらい小さな声で尋ねた。


「ううん。知らない」


首を横に振って知らないというジェスターと一緒に言う。


「ふ〜ん。そっか。じゃあ先に行ってるね」


「はっ?」


菜美が言ってる意味なんてわからなくて聞き返すのだけど虚しく無視されて菜美は既に教室のドアにいた。


「そこの少年。頑張るのだよ!」


そう伝えると菜美は教室から出ていっていた。




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