好きとは言えなくて…
ー竜貴ー


俺はブランコに座りながら俺から逃げるように立ち去った最上の後ろ姿を見ていた。


そして自覚する。
最上が言った意味を。


「最上が俺を好き?」


まさかの言葉に顔が徐々に熱くなってくる。

きっと今ものすごく顔が真っ赤だ。
今が夜で良かった。これなら誰が見ても赤いということはバレない。


「さて。これからどうしょうか」


持っていた缶コーヒーを一気に飲み干して地面に置く。




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