好きとは言えなくて…
ブランコに座っていた状況から立ち上がりブランコを漕いだ。
「きっと、俺は最上が好きだ」
ブランコを漕ぎながら大声で叫ぶ。
だけどブランコを物凄い勢いで漕いでたので風で声は消し去られた。
「でも、市川が好きだったのにやっぱり最上がいいなんて現金だから…」
今度は誰にも聞こえないような声で呟いた。
最上。ごめん。お前の気持ちには答えられない。
俺は最上のことを忘れるように漕いでたブランコから飛んで降りた。
ザザッ
俺は着地を失敗してしまい膝を擦りむいた。
「くそっ!」
俺は何かの痛みからなのか目からは涙が流れていた。