好きとは言えなくて…
屋上に着いて扉を開けると気持ちいい風が俺達を迎えた。
そして屋上に出るとあちらこちらにカップルがいて、お弁当を食べあいっこしていた。
もしかして場所のチョイス間違えた?
異様な雰囲気に居心地の悪さを覚える。
「竜貴君。置いてくよぉ」
梢はというと上機嫌に俺に向かっておいでおいでをしていた。
俺が屋上に行こうと誘ったのに嬉しそうにしている梢に違う所に行こうなんて言えなくて一度ため息をつくと梢の所へと向かった。