好きとは言えなくて…
梢がいる場所に行くと梢は既にお弁当の準備が終わり俺を待っていた。
「もう。竜貴君。遅いよ」
頬を膨らませていかにも不機嫌ですという表情を俺に見せた。
「ごめんごめん」
謝りながらも梢の隣に座り同じようにお弁当を開けた。
そして、俺と梢はお弁当を前にして手を合わせて「いただきます」というとお弁当を食べ始めた。
相変わらず茶色の物ばっかし。
母親が朝早く起きて作ってくれたというのにお弁当を見てため息をつく。
隣にいる梢のお弁当を見ると色鮮やかでカラフルなお弁当だった。
「すっげぇ旨そうだな」
俺のお弁当とは大違いだ。
「えへへ。それならこれ食べる?」
梢は卵焼きを箸で掴むと俺の口の前へと持ってくる。
「えっと…」
まさかあーんが出てくるとは思わずに俺は戸惑ってしまう。
「食べないの?」
梢は目遣いで目をウルウルとさせながら俺を見つめる。
うっ!
あーもう。男は度胸だ!
目の前に出された卵焼きをパクリと口にいれた。
口の中で甘い味が広がる。
梢の所の卵焼きは甘口なんだな。
そう思いながらも口をもぐもぐと動かした。
「もう。竜貴君。遅いよ」
頬を膨らませていかにも不機嫌ですという表情を俺に見せた。
「ごめんごめん」
謝りながらも梢の隣に座り同じようにお弁当を開けた。
そして、俺と梢はお弁当を前にして手を合わせて「いただきます」というとお弁当を食べ始めた。
相変わらず茶色の物ばっかし。
母親が朝早く起きて作ってくれたというのにお弁当を見てため息をつく。
隣にいる梢のお弁当を見ると色鮮やかでカラフルなお弁当だった。
「すっげぇ旨そうだな」
俺のお弁当とは大違いだ。
「えへへ。それならこれ食べる?」
梢は卵焼きを箸で掴むと俺の口の前へと持ってくる。
「えっと…」
まさかあーんが出てくるとは思わずに俺は戸惑ってしまう。
「食べないの?」
梢は目遣いで目をウルウルとさせながら俺を見つめる。
うっ!
あーもう。男は度胸だ!
目の前に出された卵焼きをパクリと口にいれた。
口の中で甘い味が広がる。
梢の所の卵焼きは甘口なんだな。
そう思いながらも口をもぐもぐと動かした。