好きとは言えなくて…
消えない想い
斉藤君と付き合って一週間が経った。
付き合ってみてやっぱり斉藤君は優しいなって思った。
先生に頼まれ事をされて教材を運んでる時にたまたま斉藤君と鉢合わせしてさりげなく私が持っていた教材を持ってくれたり。
私の話を真剣に聞いてくれたり。
私が嫌なことは絶対しないとか。
きっと順調な付き合いをしてるはずなのに佐倉君の想いはなかなか消えなかった。
「はぁ。気づかなければよかった」
机の上で顔をうつ伏せにしながら呟いた。
「何が気づかなければ良かったって?」
誰にも気づかれない位の小さな声で呟いたのに返事がくるとは思わなくて慌てて顔を挙げるとニッコリと楽しそうな笑みを浮かべた菜美がいた。
「なんだ。菜美か…」
私の呟きが聞こえたのが菜美だとわかるとさっきと同じように腕で顔を隠すように突っ伏した。
「由衣。その反応はどうかと思うよ」
菜美はハァと溜め息をつきながらも無理矢理私の顔を上に挙げさせた。
「痛いなぁ…。急に乱暴しないでよ」
無理矢理顔を挙げさせられたのだ。しかもその無理矢理が思いっきり私の顔をグッと引っ張るものだから首が痛い訳で、私は不機嫌Maxで菜美を見た。
付き合ってみてやっぱり斉藤君は優しいなって思った。
先生に頼まれ事をされて教材を運んでる時にたまたま斉藤君と鉢合わせしてさりげなく私が持っていた教材を持ってくれたり。
私の話を真剣に聞いてくれたり。
私が嫌なことは絶対しないとか。
きっと順調な付き合いをしてるはずなのに佐倉君の想いはなかなか消えなかった。
「はぁ。気づかなければよかった」
机の上で顔をうつ伏せにしながら呟いた。
「何が気づかなければ良かったって?」
誰にも気づかれない位の小さな声で呟いたのに返事がくるとは思わなくて慌てて顔を挙げるとニッコリと楽しそうな笑みを浮かべた菜美がいた。
「なんだ。菜美か…」
私の呟きが聞こえたのが菜美だとわかるとさっきと同じように腕で顔を隠すように突っ伏した。
「由衣。その反応はどうかと思うよ」
菜美はハァと溜め息をつきながらも無理矢理私の顔を上に挙げさせた。
「痛いなぁ…。急に乱暴しないでよ」
無理矢理顔を挙げさせられたのだ。しかもその無理矢理が思いっきり私の顔をグッと引っ張るものだから首が痛い訳で、私は不機嫌Maxで菜美を見た。