好きとは言えなくて…

ｰ由衣子ｰ


私は学生鞄を肩にかけて駅に向かっていた。
今の時刻は7時15分。私が乗る電車は7時30分のものであと5分もしない内に駅に着くくらいの位置に私はいた。


これならそんなに急がなくてもいいやと思いながら携帯電話を制服のスカートのポケットを取り出した。


携帯電話を開くとメールが一通届いていた。家に出る前に確認した時にはメールは届いたなかったので駅に向かってる間に届いたのだろう。


『昨日は急に怒鳴ってごめんね。最近の由衣は笑顔が楽しくなさそうで心配でさ…
それにこれは当人の問題なんだもん！あたしが言うことじゃなかったねf(^^;

ではヽ(・∀・)ノ教室で(*≧∀≦*)』


メールは菜美からでメールの内容を見て一瞬泣きそうになってしまう。
そして、すごく菜美に会いたいと思って私は自然と走り出していた。


そのお陰かあと5分で着く道のりを3分で着いてしまった。


でも、それがある人に会うことになるとはまだ知らなかった。