好きとは言えなくて…
私は頑張って顔を上げて佐倉君を見上げると真っ赤な顔をした佐倉君がいた。
「顔が真っ赤」
正直に告げると佐倉君は『だから見るなって言ったんだよ』拗ねてしまったのかプイッと顔を横に向ける。
佐倉君って案外子供っぽいんだな。
「ねぇ」
「ん? なんだよ?」
佐倉君に声を掛けると機嫌悪そうに返事をする。
「私、佐倉君が好き」
「言われなくてもわかってるよ。
俺こそ遠回りしてごめんな?」
「それはお互い様だよ」
私はそう言いながら佐倉君の背中に両手を回してギュッて抱き締めた。私の行動に気付いて佐倉君は更に力を込めて、でも優しく私を抱き締めた。
そんな私達を爽やかな風は包んでくれた。
「顔が真っ赤」
正直に告げると佐倉君は『だから見るなって言ったんだよ』拗ねてしまったのかプイッと顔を横に向ける。
佐倉君って案外子供っぽいんだな。
「ねぇ」
「ん? なんだよ?」
佐倉君に声を掛けると機嫌悪そうに返事をする。
「私、佐倉君が好き」
「言われなくてもわかってるよ。
俺こそ遠回りしてごめんな?」
「それはお互い様だよ」
私はそう言いながら佐倉君の背中に両手を回してギュッて抱き締めた。私の行動に気付いて佐倉君は更に力を込めて、でも優しく私を抱き締めた。
そんな私達を爽やかな風は包んでくれた。