好きとは言えなくて…
昔の私は眼鏡をかけていてクラスメートには滅多に声をかけないいわゆる地味な子だった。


それが眼鏡からコンタクトに変えた途端に告白された。


昔と何が違うのかがわからない。


眼鏡があるかないかで変わる人生ってどうなんだろう。



「それは由衣がかわいいからでしょ?」


菜美は平然とそう答えた。


「前も菜美には話したけど、私は高校に入るまでは眼鏡で本当に地味だった。なのに今頃『なに?』って思う」


私の答えに菜美はクスって笑う。


結構真剣に悩んでるのに笑うなんて酷くない?




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