好きとは言えなくて…
私は何も言えずに立ち止まってると店長から声をかけられた。


「由衣ちゃん。知り合いだから喋るのはいいけど、仕事もちゃんとやってね?」


その声は少し怒気が込められていた。


「あっはい。すみません!
お客様。ご注文をお願いします」


私は佐倉君って呼んじゃうとまた喋り込んでしまう気がして、わざと友達としてはなくお客様として対応した。


その対応にほんの少し、ほんの少しだけ佐倉君の顔が笑顔から不機嫌そうな顔に見えたのは私の気のせいだよね?




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