好きとは言えなくて…
「最上…」


俺は一度呟きながらも頭で最上という名字を思い浮かべる。


ふと頭の中に眼鏡をかけた長い髪を三つ編みにした女の子が思い浮かんだ。


あっ! 最上…由衣子?


俺は駄目元で思い浮かんだ名前を呟いた。


「もしかして、最上 由衣子?」


そう口にすると女の子は驚いた顔をしていた。



本当にあの最上さんなのか?


この可愛い女の子が。




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