好きとは言えなくて…
俺の中で最上さんは眼鏡で大人しいというイメージがあった。


だけど今目の前にいる少女は活発そうな明るいイメージがあった。



「はい。そうですけど?」


彼女の肯定を聞いて俺は何故か嬉しかった。


「やっぱり。俺のこと覚えてない? 佐倉 竜貴(サクラ タツキ)って言うだけど…」


俺も最上さんに俺のことをわかってもらいたくて大きな声で言った。



彼女は俺の名前を聞いて思い出すために考え込む。


もしかして俺のこと忘れてる?


不安そうな顔で最上さんを見てると懐かしい呼び名で俺のことを呼んだ。




< 30 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop