好きとは言えなくて…
昼休み。
私と菜美は学校の裏庭で一緒にお弁当を食べていた。
今日はちょうど晴れてて心地よい風が流れていたから外で食べることにしたのだ。
周りには私達と同じように外で食べてる子が何人かいる。
その時に携帯が震えてメールを来たのを知らせた。
誰だろう?
携帯を開き受信メール見ると斉藤君からだった。
隣からは菜美が私の携帯を覗きこんだ。
「斉藤君からなんだって?」
菜美は早く斉藤君からのメールを開けと急かしてくる。
溜め息を一つついてメールを開いた。
『今日は朝からすみません(>_<)
あの後遅刻とかしなかったですか? 僕はなんとか間に合って遅刻は免れました(*^^*)』
「あの後…ね」
斉藤君からのメールを読んだのか菜美は苦笑いで呟いた。
実はあの後、教室に行くと既に担任の先生がいた。
ウチの学校ではチャイムがなって教室にいなくても先生よりか早く教室にいれば遅刻を免れる。
つまり、私達よりか先に先生が教室にいたから遅刻になる。
だけど、私達の先生は優しい人で遅刻をしたことないし、走ってきたということで遅刻は免れた。遅刻は免れたけど説教はされたけどね。
「まさかあんな早く先生がいるとは思わなかった」
菜美はシュンッとする。
長々と説教されたのだ。嫌にもなるというね。
その点。遅刻を免れた斉藤君を羨ましく思った。
「それにしてもいつから斉藤君とメールするようになってるの?」
菜美の目は怪しいものを見る目をしなが私を見つめていた。