好きとは言えなくて…
「これどう思う?」
私達は電車から降りてすぐにある女の子が行きそうな百貨店にあるアクセサリー屋さんにいた。
佐倉君の手には白地にサクランボの柄が入ったシュシュが握られていた。
「可愛いけど可愛すぎない?
もう高校生なんだしこういうのもありだと思うけど?」
私は目に移ったピンクのステッチがフチに入っている黒のサテンのシュシュを佐倉君に渡した。
シュシュを渡された佐倉君はニッコリと嬉しそうな顔をした。
「確かに可愛いね。折角最上さんが決めてくれたんだしこれにしようかな」
決断早くない?
「ちょっと、待って! 私が選んだ物でいいの?」
私は今すぐにでも私が選んだシュシュを買う為にレジに向かおうとしていた佐倉君の腕を掴んでレジに向かうのを阻止した。
腕を掴まれた佐倉君はキョトンとした顔で私の顔を見た。
「だって最上が選んでくれた物だろ? だったら間違いないじゃん!」
佐倉君ってクラスの中心にいたのに女心がわかってない?
いや。天然なのかな?
「私は佐倉君の好きな人がどんな子か知らないのに選んだんだからその子に私が選んだ物が喜ばれるかはわからないよ。それに私が選んだのは参考までにと思って渡しただけだから!」
私の言葉に佐倉君は驚いたように目を見開いていた。
私、なんか変なこと…言ったかな?
私達は電車から降りてすぐにある女の子が行きそうな百貨店にあるアクセサリー屋さんにいた。
佐倉君の手には白地にサクランボの柄が入ったシュシュが握られていた。
「可愛いけど可愛すぎない?
もう高校生なんだしこういうのもありだと思うけど?」
私は目に移ったピンクのステッチがフチに入っている黒のサテンのシュシュを佐倉君に渡した。
シュシュを渡された佐倉君はニッコリと嬉しそうな顔をした。
「確かに可愛いね。折角最上さんが決めてくれたんだしこれにしようかな」
決断早くない?
「ちょっと、待って! 私が選んだ物でいいの?」
私は今すぐにでも私が選んだシュシュを買う為にレジに向かおうとしていた佐倉君の腕を掴んでレジに向かうのを阻止した。
腕を掴まれた佐倉君はキョトンとした顔で私の顔を見た。
「だって最上が選んでくれた物だろ? だったら間違いないじゃん!」
佐倉君ってクラスの中心にいたのに女心がわかってない?
いや。天然なのかな?
「私は佐倉君の好きな人がどんな子か知らないのに選んだんだからその子に私が選んだ物が喜ばれるかはわからないよ。それに私が選んだのは参考までにと思って渡しただけだから!」
私の言葉に佐倉君は驚いたように目を見開いていた。
私、なんか変なこと…言ったかな?