好きとは言えなくて…
私はいつまで経っても変わらないな。
「そこのお姉さん、もしかして一人?」
いつか待っていたら私のことを見てくれるかもって思ってたこともあったけどそれは私自身に自信がないからだって勇気がないからだっていつ気付いたんだろう。
「本当に私は馬鹿だよね」
私は呟きながら腕を上に伸ばして前を見ると知らない男の人が3人。私を囲むように立っていた。
「あの。どちら様ですか?」
こんなムサイ人達私の知り合いにはいないはず?
「お姉さんやっと気付いてくれた。今一人なら俺らと遊ばない?
というか一人で暇なんだよね?」
3人のリーダー格の男がいやらしい顔をしながら私の予定を勝手に決めて私の腕をグイッと引っ張った。
なんて強引な人達なんだろうか。
「今、人を待っていますので暇ではありませんので離して頂きませんか?」
正直この人達と居てもロクでもないことになりそうだし。
「お友達でも待ってるのかなー? その子も一緒にどうかなー?」
明らかに自分のことをカッコいいと思っていそうな男が言った。
なんだこの男? 無駄に語尾伸ばしすぎ。
なんで私は絡まれてるわけ? 早く佐倉君が来てくれれば済むんだけど。
私は溜め息をつきながらろくでもない3人を見ていた。