好きとは言えなくて…
階段を下るとすぐに玄関があるのでそのまま玄関の前へと向かう。
「由衣。おそーい!」
玄関まで行くと菜美がニコニコと嬉しそうな顔をして待っていた。
菜美のあの笑顔。なにかある。
そう思っていると私を呼ぶ声が菜美の後ろから聞こえた。
「最上さん。おはようございます…」
菜美の後ろから現れたのはなんと斉藤君だった。
「菜美ちゃん? なんで斉藤君も一緒なのかな?」
私は笑顔を保ちながらも菜美に尋ねる。
勿論私の後ろからは黒いオーラが出ているんだけど。
「斉藤君とは今そこで会ったんだよ。ねぇ? 斉藤君?」
「はい。そうなんです! 僕はさっき犬飼さんと「斉藤君の家って学校の方だよね? なのになんでここにいるのかな?」すみません。犬飼さんに呼ばれました」
斉藤君は私の迫力に負けてあっさりと菜美に呼ばれたということを自白した。
やっぱりと声には出さずに菜美を見ると菜美は何事もなかったような顔をしていた。
この時の菜美は何を言っても無駄だからなぁ。
「来ちゃったものはしょうがない。二人とも上がって」
私は溜め息混じりに二人に言った。
それに私の後ろから『こっちは朝から忙しいのに何しとんじゃ』って今にも聞こえてきそうな母の眼差しがあるしね。
「由衣。おそーい!」
玄関まで行くと菜美がニコニコと嬉しそうな顔をして待っていた。
菜美のあの笑顔。なにかある。
そう思っていると私を呼ぶ声が菜美の後ろから聞こえた。
「最上さん。おはようございます…」
菜美の後ろから現れたのはなんと斉藤君だった。
「菜美ちゃん? なんで斉藤君も一緒なのかな?」
私は笑顔を保ちながらも菜美に尋ねる。
勿論私の後ろからは黒いオーラが出ているんだけど。
「斉藤君とは今そこで会ったんだよ。ねぇ? 斉藤君?」
「はい。そうなんです! 僕はさっき犬飼さんと「斉藤君の家って学校の方だよね? なのになんでここにいるのかな?」すみません。犬飼さんに呼ばれました」
斉藤君は私の迫力に負けてあっさりと菜美に呼ばれたということを自白した。
やっぱりと声には出さずに菜美を見ると菜美は何事もなかったような顔をしていた。
この時の菜美は何を言っても無駄だからなぁ。
「来ちゃったものはしょうがない。二人とも上がって」
私は溜め息混じりに二人に言った。
それに私の後ろから『こっちは朝から忙しいのに何しとんじゃ』って今にも聞こえてきそうな母の眼差しがあるしね。