好きとは言えなくて…

「佐倉君。そんなに食べるの?」


佐倉君の目の前にはハンバーガー3個と一番大きいサイズのポテトとジュースが置いてあった。


私がそんな食べないからそう思うのかもしれないけど育ち盛りの高校生ってこんなにも食べるのかって思い知らされた気がした。


「ああ。いつもこれくらい食べるけど、最上は少なすぎないか?」


佐倉君は私の目の前にあるハンバーガーとジュースを指さした。


「これが普通だよ。滅多にセット買わないし」

「そっか。でも小学生の時は残さず食べてなかったか?」

「 確かに佐倉君の言う通りに給食はちゃんと残さず食べてたけどあれは残すのがもったいないって思ったから」


「貧乏性なんだね」


佐倉君は楽しそうに言うとハンバーガーにかぶりついた。


確かにそう思われてもおかしくないけど…

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