好きとは言えなくて…


相談に乗るか。嫌だけど少しは近づける…のかな?


そう思っていたら携帯が震えた。

ん? 誰だろう?


携帯を開きメールを見ると‘佐倉竜貴’という文字が。


「佐倉君からメール!?」


体育座りからすぐに正座に座り直しながらメールの内容を読んだ。


『よっ(=゚ω゚)ノ
休んでる日に悪い!ちょっと相談に乗って欲しいことがあるんだけどいい?』


早速お悩みメールが来たー!


ちょっ! どうしよう!!


「何をキョドってんのよ!」

ビシッと私の頭にチョップが飛んできた。


「菜美。痛い…」


さっきまでトイレに行っていた菜美が私の隣にいた。


「で、何を挙動不審になってたの?」


「佐倉君からのお悩み相談が来た」


菜美のチョップが痛くて涙目で言った。


「早速来たんだ。なんか返した?」


「今から返そうかと」


恐る恐る言うと案の定菜美から『はぁ? まだ返してなかったのかよ』という視線をもらいました。


今さっき来たのにすぐに返せないって!


菜美に言うと睨まれそうなので心の中で呟いた。



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