好きとは言えなくて…
ー竜貴ー
朝。俺は携帯のアラーム音で目を覚ました。
目を覚ました後に携帯を開けるとメールを一件受信していた。
そういえば昨日は最上に恋愛相談してたんだっけ?
今考えると凄い話だよな。あの誰も人を寄せ付けなかった最上とメールが出来てるってことは奇跡に近い。
しかも小学生の頃と比べ物にならないほどに綺麗になっていた。
眼鏡を取ると実は可愛いっていうのは強ち間違ってないみたいだ。
俺はメールを開くと最上からで頬が緩むのを感じた。
あれ? 俺は同じクラスの市川が好きなのになんで最上からのメールを喜んでるんだ?
ふと疑問に思いながらもメールを読んだ。
『おはよ♪
そんなお礼をされるようなことはしてないよ(*^^*)
告白するのって明後日だっけ?頑張ってね\(*⌒0⌒)b』
最上から来たメールは普通の文面だけどなんか違和感を感じた。
元気ないのかな?
『おはよ☆
相変わらず朝が早いね!
俺の思い違いならいいんだけど最上。元気ない?』
俺は最上のことが気になってそうメールを送っていた。
携帯の画面が送信中から送信完了になって気付いた。
なんでこんなに最上を気にしてるのか。
俺は市川が好きなのになんで?