オレンジ日和
〜瑠紀〜
『今日も遅くなるから』
ただそれだけで終わる電話
それ以外何も話さずに切られてしまう
私の名前すら呼んではくれない
そんな事がほとんどだった
キイッ
近くの公園のブランコに乗るが何もすることがなくただ遠くを見つめていた
家に居ても誰もいない
だから こうして外を歩きまわるのが日常だった
そうしていれば時間がたち両親が帰って来るのではないかと考えていたからだ
実際には両親が帰るのは10時過ぎなのでさすがにそんな時間までは残らない
けど少しでも少しでも2人が帰って来てくれるのではないかと期待を寄せていた
まぁ、それは本当にただの期待に過ぎなかったが
「帰らないの?」
突然少し離れたとこから声がした
最初は自分に話しかけられているとは思わなかったがよく考えてみるとこの公園にいるのは私1人だった
「もう遅いよ?早く帰らないと…」
今度は声が近くでしたので声の方を向くと私より1つ上くらいの子供がいた
「………?」
彼は途中で話を止めて私をジッと見ていた
その少年の後ろには綺麗なオレンジ色の空が広がっていた
そして
その少年もまた
綺麗なオレンジをしていた
『今日も遅くなるから』
ただそれだけで終わる電話
それ以外何も話さずに切られてしまう
私の名前すら呼んではくれない
そんな事がほとんどだった
キイッ
近くの公園のブランコに乗るが何もすることがなくただ遠くを見つめていた
家に居ても誰もいない
だから こうして外を歩きまわるのが日常だった
そうしていれば時間がたち両親が帰って来るのではないかと考えていたからだ
実際には両親が帰るのは10時過ぎなのでさすがにそんな時間までは残らない
けど少しでも少しでも2人が帰って来てくれるのではないかと期待を寄せていた
まぁ、それは本当にただの期待に過ぎなかったが
「帰らないの?」
突然少し離れたとこから声がした
最初は自分に話しかけられているとは思わなかったがよく考えてみるとこの公園にいるのは私1人だった
「もう遅いよ?早く帰らないと…」
今度は声が近くでしたので声の方を向くと私より1つ上くらいの子供がいた
「………?」
彼は途中で話を止めて私をジッと見ていた
その少年の後ろには綺麗なオレンジ色の空が広がっていた
そして
その少年もまた
綺麗なオレンジをしていた