100年桜


何が好き…なのよ…。

葉月君は彼女と別れられないって言ったじゃない。

別れられないくらい由里ちゃんの事好きなんじゃない。


そんな嘘なんていらないから!!


ここが人通りのない所で良かった。


あたしは階段にしゃがみ込んで涙を流した。




「葵。」


どれくらい経っただろう。

頭の上から由香の声がした。



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