100年桜

隙間



あの日から、あたしは葉月君を避けてる。

気まずいって言うか何て言うか…。


多分、遼君だって薄々は気付いてるはず…

でも、これがあたしなりの忘れ方なんだ。


きっと話してしまえば、また期待しちゃうし、好きになりそうだから。

だから、これで良いんだ。


相変わらず席は隣のままだし。

気まずいから授業中は、いつも伏せてる。



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