100年桜


「あ…」

門に立っている子に、あたしは見覚えがあった。


多分、葉月君に会いに来たんだろーけど。



「ちょっと待ってよ!!」

門を横切ると、その子は大声であたしを呼び止めた。


「何で無視すんのよ!?」

「あ、あたし…?」

「あんた以外に居ないでしょ!!」

年下の子に、あんた呼ばわり…。



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