100年桜


「でも良かったのかも」

「ん?」

「いつまでも、はーちゃんを苦しめたくないから」

由里ちゃんはミルクティーを掻き交ぜながら言う。


「3年間もズルズル付き合ってくれて。本当はね、離れなきゃいけないって分かってた…」

下を向いたまま顔を上げない由里ちゃん。

きっと葉月君に悪いって由里ちゃんは分かってるんだ。



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