100年桜


「葉月君は苦しんだと思うよ」

「……」

「でも由里ちゃんだって、十分苦しんだでしょ?ならもう良いんじゃない?」

「葵…」

由里ちゃんは、そっと頭を上げた。


「由里ちゃんは葉月君を好きになっただけだよ。恋をしちゃいけない人なんて居ない」

「うん…」


由里ちゃん、あたしは由里ちゃんのした事、間違ってると思うけど、由里ちゃんの気持ち十分伝わって来たよ。



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