イケない恋



―――志穂Side―――


翔に話しがあるって
呼び出された。


何かあったのかな?


翔が私を呼びだしたのは、気持ちを伝える為だったのだ。


いきなり

『俺、まだ、志穂の事好きなんだ。』とか

『俺とやり直さないか?』
とか急に言われても私、困っちゃうよ…。


拓弥の事、好きになれたのに。

駄目だ。。私、


拓弥、こんな私でごめんね。


不甲斐ないよ。。


悩んでいる時、百合が来た。


『志穂、どーした?』
『百合…。私、翔に告られた。』
『えっ??本当に?』
『私、どーしたらいいのか。』
『たっくんに相談した方がいいんじゃない?』
『えっ??』
『拓弥に隠し事なんかしちゃ駄目でしょ?』
『うん…』
『じゃあ、頑張って話しなよ』
『分かった。ありがと』

『いえいえ』

私は拓弥に全てを話す事にした。

―――帰り道―――


『ねぇ、拓弥。聞いてもらいたいことがあるの』
『何だ?』
『私……翔に告られた…。』
『はっ??』
『より戻さないか…って』
『あいつ…。』
『私ね、曖昧な気持ちで翔とは付き合えないって言った』
『うん』
『拓弥…。私、翔と…『これ以上言うな』
『ごめん。私は拓弥の事大好きだから、翔のとこには行かない。』
『志穂、ありがとな。こんな俺の近くに居てくれて』
『ううん』
チュッ

『///志穂大好きだよ』
『私も』

私は嘘をついた。
翔も本当は好きなの。

でも、拓弥を悲しませたくなかったから。

私って、何でこんな優柔不断なんだろ…。


ごめんね。


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