イケない恋
―――拓弥Side―――
帰り道
志穂がいきなり
『私、翔に告られた。』
とか言いはじめた。
『私ね…翔と『これ以上言うな』って言ってしまった。
でも志穂は
大好きだって言ってくれた。
翔ともやり直さないって。
翔…一体どーいうつもりなんだよ。
お前は一体どーしたいんだ。
そんな時
一通のメールが
――――――――――
To:拓弥
今から、〇〇公園に
来てほしい。
From:翔
――――――――――
一体何なんだ?
俺は
――――――――――
To:翔
今から行くな。
From:拓弥
――――――――――
こーして俺は
公園へと向かった。
『拓弥!』
『おう!』
『ごめんな。いきなり呼び出して。』
『大丈夫。で、何か話しあるんだろ?』
『俺、やっぱ志穂と拓弥を見守る事は出来ない。
俺、志穂の事好きなんだ。』
『やっぱな…。』
『えっ?』
『俺、あん時翔はまだ何か言いたげだった。
志穂の事がまだ好きって感じだった。
だけど、俺は、翔が応援してくれるなら期待に応えなきゃと思って、志穂に告った。
やっぱ、翔はどこか寂しげで…』
『俺、そんな分かりやすかったか』
『おう』
『俺、とことんこれからは志穂にアタックしていく。』
『なぁ、俺と勝負しないか?』
『はっ?』
『俺か翔かを選ぶのは志穂次第だから、最終的に志穂に決めてもらうっていうのはどうだ?』
『いいな。俺手加減しねぇから。』
『俺もだ。』
『じゃあ、お互い頑張ろな。』
『おう、じゃあまたな!』
『またな!』
俺は翔と勝負する事になった。
俺、手加減しねぇから
志穂の心俺一色にしてやるから。
覚悟しとけよ。