イケない恋
『ねっ、何で、竜がウチん家に?』
『竜くんのお父さんとウチのお父さんが幼なじみで、竜くんのお父さんとお母さんがしばらく仕事で、出掛けなきゃいけなくなったみたいで、預かることになったの。』
『いつまでいるの?』
『一ヶ月とか半年とか言ってたわよ』
『え~っ?』
『でっ、斗真の隣の部屋が空いてるじゃない、だからその部屋を竜君には使う事になったから』
『隣ではなかった一安心…。』
『良かったな』
『二人とも仲良くするのよ!』
『分かりました!』
『はぁ~い』
『てか、お母さん斗真は?』
『まだ、帰ってきてないわよ』
『分かった。ありがと』

『竜、上行くよ。』
『おう』
『部屋の場所聞いた?』
『教えてもらった。』
『荷物入れた?』
『おう』
『なら、よしと』
『じゃあ、これで♪部屋戻るから、せいぜい、斗真とは仲良くしてね♪』
『おう』
『じゃあ』

『おい、待てよ』
『何?』
『メールするな♪』
『はぁ~い』

私は竜の部屋を出た。


部屋に着くと

『♪~♪~…』

メールだっ!

――――――――――
To:志穂

これから世話になると
思うが..宜しくな!

From:竜
――――――――――

本当だよね……。

――――――――――
To:竜

ホントホントはぁ~
困っちゃうし…。
てか、この事誰にも
言わないでよね!!

From:志穂
――――――――――

――――――――――
To:志穂

言っちゃおうかなー
とか言ってみる(笑)

なんてな^^

From:竜
――――――――――

コイツ何なんだし…。


――――――――――
To:竜

絶対に言わないで!!

お願いしますm(_ _)m

From:志穂
――――――――――

――――――――――
To:志穂

じゃあ、部屋に来い!

From:竜
――――――――――

何コイツ…
命令かよ…。

行くかぁ~…。

『トントン』
『入っていいよ』
『何なの一体?』
『俺の願い聞いてくれたら誰にも言わない。』
『願いって?』
『俺の彼女になれ。』
『はぁ~?』
『無理なら言おっかな~』
『ガチで付き合うのは無理。』
『じゃあ…』
チュッ
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