僕は君の罪になりたい
プロローグ
「俺に関わるな。教師ごときが」
新米教師の私には
その拒絶の言葉が悲しかった。
でも反対に
教師という名に火がついた。
「またみーちゃんかよ。毎日毎日俺に罵られてよくめげないね」
「いちいちめげてたら教師なんか務まらないわよ」
立入禁止になっている屋上のフェンスに寄り掛かって座っている1人の生徒。
成宮 理人(なりみや りひと)、私のクラスの生徒である。
「もしかして、みーちゃんはドMなの?」
「みーちゃんじゃなくて“先生”って呼びなさいって何回も言ってるでしょ」
「みーちゃんの方が可愛いじゃん」
彼は成績はオールAで学年首席。
文武両道、容姿端麗。
でも、自由奔放で人を見下してる彼。
その性格さえどうにかしたら完璧人間なのにな。
「何で授業出ないの?」
「だって、この学校の先公より俺のが頭いいもん」
「そうかもしれないけど、人から何かを教わるって事はいいことなのよ?」
「どうだかね」
成宮くんは薄笑いを浮かべると
見下したように私を見る。
新米教師の私には
その拒絶の言葉が悲しかった。
でも反対に
教師という名に火がついた。
「またみーちゃんかよ。毎日毎日俺に罵られてよくめげないね」
「いちいちめげてたら教師なんか務まらないわよ」
立入禁止になっている屋上のフェンスに寄り掛かって座っている1人の生徒。
成宮 理人(なりみや りひと)、私のクラスの生徒である。
「もしかして、みーちゃんはドMなの?」
「みーちゃんじゃなくて“先生”って呼びなさいって何回も言ってるでしょ」
「みーちゃんの方が可愛いじゃん」
彼は成績はオールAで学年首席。
文武両道、容姿端麗。
でも、自由奔放で人を見下してる彼。
その性格さえどうにかしたら完璧人間なのにな。
「何で授業出ないの?」
「だって、この学校の先公より俺のが頭いいもん」
「そうかもしれないけど、人から何かを教わるって事はいいことなのよ?」
「どうだかね」
成宮くんは薄笑いを浮かべると
見下したように私を見る。
< 1 / 76 >