本の姫君と童話の王子様。
駅の構内で電車を待つ。
周りには僕と同じように学生服を着た人が多い。
あるいは集団
あるいは1人
けれども同じ雰囲気を纏っ電車を待つ人々。
「あの…すみません…」
ざわざわとした中でその小さな声は僅かに聞こえるかどうかだった。
「すみません…」
もう1度声が掛けられた。
そこでようやく僕はその声の主が僕に向かって言っていることに気が付いた。
振り返るとセーラー服の女の子が立っていた。
「えっと、どうかしたんですか?」
「些細なことなんですが…清峰高校に行く電車はこの乗り場で合ってますか?」
清峰高校…僕の受験校じゃないか。
「僕も清峰高校に行くんだ。 君が良いのなら、一緒に行きませんか?」
行き先が同じだと言うと女の子は驚き
「本当ですか!? ありがとうございます」
深々とお辞儀をしてはにかんだ。
周りには僕と同じように学生服を着た人が多い。
あるいは集団
あるいは1人
けれども同じ雰囲気を纏っ電車を待つ人々。
「あの…すみません…」
ざわざわとした中でその小さな声は僅かに聞こえるかどうかだった。
「すみません…」
もう1度声が掛けられた。
そこでようやく僕はその声の主が僕に向かって言っていることに気が付いた。
振り返るとセーラー服の女の子が立っていた。
「えっと、どうかしたんですか?」
「些細なことなんですが…清峰高校に行く電車はこの乗り場で合ってますか?」
清峰高校…僕の受験校じゃないか。
「僕も清峰高校に行くんだ。 君が良いのなら、一緒に行きませんか?」
行き先が同じだと言うと女の子は驚き
「本当ですか!? ありがとうございます」
深々とお辞儀をしてはにかんだ。