本の姫君と童話の王子様。
手始めに中学校の進路調査票の

将来の夢のところに書いたら

三者面談で先生と両親に猛反対された。


「作家なんて不確定な職業は認めない。
お前は長男なんだから、父さんの会社を継いでくれればいいんだ」

「何か不満でもあったの? 不自由はしてないでしょう?」

「なぁ、親御さんの意向もあるし考えを改めてくれないか?
それに、童話作家なんて子供っぽいだろう?」


正直言って、担任の言葉が一番つらかった。

でも僕は諦めたくなかった。

目指すのにはちゃんと理由があったから。
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