本の姫君と童話の王子様。
朝起きたら裏庭から煙が上がっていて。
何事かと慌てて駆けつけてみるとそこにあった光景は僕の頭を真っ白にするのに十分すぎて。
何も考えられなかった。
考えたくなかった。
理解したくなかった。
目の前の事態を認めたくなかった。
人の気配を感じて振り向くとそこには腕を組んで立ち、僕を見下ろす父さんの姿。
「あ、あああ……」
拳を握り締めて
「うわああああああああああっっ!」
僕は父さんに殴りかかった。
がむしゃらに、めちゃくちゃに僕は腕を、手を振り回した。
父さんにまったく当たらなくて、いらいらして、もっと激しく手と腕を振り回す。
本を燃やされたことが悲しくて、悔しくて。
僕はいつの間にか泣いていた。
父さんはそんな僕をあざ笑うように僕を見ていた。
手じゃだめなんだ。
長さが足りない。
ならどうする?
そんなの簡単だ。
もっと長いものを、武器を持てばいい。
ほら、すぐそこにるじゃないか。
格好の武器がっ!
何事かと慌てて駆けつけてみるとそこにあった光景は僕の頭を真っ白にするのに十分すぎて。
何も考えられなかった。
考えたくなかった。
理解したくなかった。
目の前の事態を認めたくなかった。
人の気配を感じて振り向くとそこには腕を組んで立ち、僕を見下ろす父さんの姿。
「あ、あああ……」
拳を握り締めて
「うわああああああああああっっ!」
僕は父さんに殴りかかった。
がむしゃらに、めちゃくちゃに僕は腕を、手を振り回した。
父さんにまったく当たらなくて、いらいらして、もっと激しく手と腕を振り回す。
本を燃やされたことが悲しくて、悔しくて。
僕はいつの間にか泣いていた。
父さんはそんな僕をあざ笑うように僕を見ていた。
手じゃだめなんだ。
長さが足りない。
ならどうする?
そんなの簡単だ。
もっと長いものを、武器を持てばいい。
ほら、すぐそこにるじゃないか。
格好の武器がっ!