きみのとなり
第3章
デート?
迷う。
「未来?早くしないとー」
秋物あんまり出してないや
「未来?」
これ…かわいいかな?
……って
私…
何で張り切ってるんだろう。
「未来!!」
バンッと音をたててドアが開いた。
「何?」
「何じゃなくて!!鈴木君?だっけ?もう来てるわよ!」
「え!!どこに!?」
「玄関に!」
私は呆れたようにしているお母さんの横を通り抜けて玄関へ向かった。
「ごっ…ごめん!」
私は乱れた髪を手櫛で直しながら、鈴木君の前に立った。
「…あ…おはよ!」
「おはよ…ごめんね?下で待っててくれて良かったのに」
「ううん。俺が迎えに来たかったからさ」
「…そ…?」
私は赤くなりながら俯いた。
「あ…仕度…できた?」
「あ…うん!ごめん いこっか?」
私はブーツを履きながら、鈴木君に微笑んだ。