きみのとなり
「だって、私は…!」
『大事なんです』ーー
私は…
『妹みたいな奴なんで』ーー
私は……
『自分から触るのは平気でも、触られるのは嫌なのな』ーー
「…幼なじみだから」
幼なじみだから、よくわかるよ。
拓ちゃんにとって、私は妹で…
異性として見てなくて…
だからおんぶとかも平気でできて
私に抱きしめられても平気で…
河野さんとエッチもしちゃって…
「梢…」
「え…」
「私……ちゃんと考える」
多分、もう…
迷わない。
「うん…私は、未来が決めたことだったら応援するから、どんな答えでもいいからね」
「うん」
なぜだか、ありがとうって、言えなかった。
心がまだ、もやもやしてたからかな…
でも……
「暗くなるよ!梢!早く帰ろ!」
もう少しだから……