きみのとなり
分からないって、正直に伝えたら
鈴木君はどう思うのかな?
私だったら……
すっごく悲しいよ。
自分のことも好きだけど、他にも好きな人が恋人にいるなんて……
すっごい苦しいよ。
もうこれ以上、鈴木君を傷つけちゃいけない。
分からなくていいなんて
あってはいけないことだから。
だから……
「お母さん!私のケーキ残しておいて!食べないでよ!」
「えー?どこ行くのよ」
「ちょっと……散歩」
私は靴を急いで履いてマンションを飛び出した。