きみのとなり


成績とか今回の合宿の話とか色々先生と話していたら


あっという間にマンションの前に着いてしまった。




「あらまぁ~先生!うちの娘が大変ご迷惑をおかけしまして!なんとお礼を申していいのやら…」



マンションの前に着いたとき、お母さんが待っていて、車から降りた私よりも先生の方へ先に行ってしまった。




「いえいえ。未来さんは勉強熱心なので少し疲れたんでしょう。よく休ませてあげてください」



佐藤先生は優しく微笑んで



「お大事にな」



と私に一言言ってからまた車に乗って帰って行った。




他の先生もいるけど、また合宿先に帰るんだろうな。



佐藤先生。




「お母さん、私、担任が佐藤先生じゃなきゃ死んでたね」



「ほんとよ。まったく。ほら、部屋行くわよ」




佐藤先生のおかげで元気でたな。



やっぱり教師歴が長いだけあって生徒の扱いに慣れてる。



うん。


元気でた。



明日、斗真君に謝ろう。





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