きみのとなり
バフッとベッドにダイブする。
「……キャー!!」
枕に顔をつけて思い切り叫んだ。
私…どうしちゃったんだろう
胸がドキドキして止まらない。
「未来?」
「ん?」
コンコンとドアがノックされてお母さんが顔を出した。
「お隣りさんでね、おいしいケーキがあるから一緒にどうって誘われちゃって。未来も一緒に…」
「行かない」
私はお母さんの言葉を遮って答えた。
「え?未来、ケーキ嫌いだっけ?」
「好きだよ」
「じゃあどうして」
「……何か胃がムカムカして。だからいらない」
嘘、ついた。
「やだ~。具合悪いの?」
「違うよ。帰りにマック寄ってきたら食べ過ぎちゃって」
自分でも関心するくらいに嘘がべらべらとでてきた。
「お母さんだけ行ってきなよ!私はいいから!夕飯もごちそうになるんでしょ?」
「でも…」
「いいから!お腹いっぱいだから私は大丈夫!」
ね?っと言って私が笑うとお母さんは一つため息をついて
「わかったわ」
と言って玄関に向かった。