きみのとなり
昨日。
朝、教室に行くと梢が机にべたーと顔をつけて座っていた。
「梢~…おはよ…」
私はまた何か田中君とあったのかと思って、そーっと梢を覗き込んだ。
「梢?」
見ると、梢は寝息をたてて顔をしかめて眠っていた。
「なんだー」
私は静かに息を吐いてから、梢の頬をちょんとつついた。
「んー…」
「梢?朝から爆睡?」
私はあははと笑って梢の隣の席に座った。
「うん…ちょっと、眠くて…」
起きたかと思ったらまた眠ってしまった。
「席つけー!」
先生が来て私は慌てて自分の席についた。
先生が今日の予定を話しているけど梢は顔をあげようとしない。
どうしたんだろう…