きみのとなり


結局、色々見て選んだのはマフラーと手袋。



クリスマスプレゼント用に綺麗にラッピングもしてもらった。




「あわてんぼうのサンタクロース クリスマスまえーにやってきた」



帰り道に、梢と歩きながら口ずさむ。




「ご機嫌だねー」



「うん!いいの買えたし、斗真君、喜んでくれるかな?」



私はスキップしながら梢の横を歩く。




「あ、梢も何か買ってたよね。田中君に」



私はニヤリと笑って梢を突っついた。




「内緒」



だけど梢はふふんと笑って唇に指を当てるだけだった。



「ふーん。別にいいですよー。あ、着いちゃった」



そんなやりとりをしていたら、あっという間にマンションに着いてしまった。




「梢といると楽しいから、時間が過ぎるのが早いね!」



「かわいいこと言うねー。そういうことは鈴木に言いなよ!」


「いいのー!ふふ。今日はありがとう!またねー!」




私は梢を見送ってからマンションに入った。







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