きみのとなり


夕飯になって、今日は隣のおばさんと裕介がやってきた。




「来てやったぞ!未来!」



「はいはい」



生意気な裕介を軽くあしらって、私は席に着いた。




「今日はハンバーグよー!裕介君がくるからおばさん頑張っちゃった!!」




お母さんは大好きな裕介が来たからすごくご機嫌だ。




「わー!ありがとうおばさん!!」



裕介もお母さんのお気に入りっていうのをわかっていてニコニコ顔をお母さんに向けた。




「そういえば、未来ちゃんはクリスマスは彼氏と過ごすの?」


「っ!?」




おばさんが突然そんなことを聞くから、飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。




「彼氏!?彼氏って…未来!!あいつか!」



おばさんの言葉に反応してお父さんは真っ青になるし。




「ち、違うよ!梢と過ごすの!!」




私は動揺しているのをバレないように否定した。



「なんだ。梢ちゃんか…。うん!楽しんでおいで!」



梢と聞いてお父さんはほっとした様子でため息をついた。




「あら、未来クリスマスいないの?」



お母さんはお皿に盛りつけたサラダをテーブルに置いて席に着いた。






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